ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*不思議ふくろう

hotakatachibana2008-02-18

あれはいまから9年前の今頃。まだ実家にいた頃。

真夜中に居間で一人で起きていて、家族は皆入眠。
夜行性なのは当時家にいた猫と自分だけな夜だった。

降った雪が昼の陽気でやや解けて夜になってまたそれが凍り
ざらざらした表面が月明かりをはねかえしている夜に、
不思議なものを見た。


一部の窓から遠くの景色が見えた。
電信柱が見えていた。
静かな夜で、時計は2時を回っていた。

何も起こらないはずだったのに、見てしまった。




遠くの電線に何か白いものがいる!!!



距離から考えると、すごく大きいことがわかる。
私は視力がいいのに、それはシルエットがぼやけてみえる。
常に不思議な動きをしていて、その形が変わるのだ。
しかも全体がぼんやり光を放っているよようにも見えた。


あれは何?!


私は猫を抱えて遠くのそれに見入った。
あまりに神秘的なので、真剣だった。
こわいくらい神秘的だったので、外に出てたしかめに
いくことができなかった。
猫はつきあわされて迷惑そうだった。


そうして見ていたら・・・。

それは突然こちらに向かってフワッと舞い降りて電線と地面の中間で消えたように見えた!!


消えた消えた!!


あまりにこわいので、心臓の音がなりやまないままで眠れなかった。


数日後に思ったんだけど、あれは巨大な真っ白なふくろうだったんじゃないかなあ、と。


長い年数あのへんに住んでいたけど、あんなに真っ白で大きなふくろうを見たのは後にも先にもあれ一度きりだった。こわいくらい綺麗だった・・・。


9年たった今、この9年を振り返ると、あれはお告げだったんじゃないかと思ってしまう。