ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*ジェフの部屋

hotakatachibana2007-11-24

世界中を飛び回る写真家ジェフの部屋には面白いものがいっぱい。

【いい時代】の上海で買ったシガレットケースに三つ全部形の違うランプ(私は一個一個にリザ、キャロル、フレモントと名前をつけた)、ちょうちん、日本の箪笥、いろんな瓶に入ったお酒、茶扇みたいなものもある。そして「隣人たちの父親のように裏窓を覗くときには上まで巻き上がってる」簾。

ごちゃまぜなのにまとまってて、なんて面白い部屋。さらには部屋全体の色彩が、時にはリザのプレタポルテを浮かびあがらせ、時にはジェフとドイル刑事やステラの会話のユーモアとアイロニーを浮かびあがらせ、どっちにしろ浮かびあがらせている。そしてなじんでもいるので全部のシーンが絵になって見飽きないのだよ!!                               ドアのところに段差があって、鍵は常に空いている。そこへリザやステラやドイル刑事が次から次へと出入りする。

この段差がラストにおいてポイントなのだ(ジェフは車椅子生活)。


ちなみにおむかいの作曲家の住む部屋は窓が大きくてガラスばりで、そのむこうにピアノが見える。すてきだ。楽譜が散らばっても文句ないわ。