その日の朝、目覚めて一番最初に思ったことは、ひなぎくきつねにいかなくちゃ、だった。
営業日じゃなかったし、それなのに行ってどうというわけじゃなかったけど、なぜか行こうと思った。
その日はなんと出かけ先で携帯の充電がなくなってしまい、時計も持っていなかったため時間を確認できるものがないまま六本木に着いた。てきとうにいろいろ寄り道してたらひなぎくきつねに着いた。やっぱり開いてないや。
営業時間よりずっと早くきてしまった感じだし、営業日でもないしね。
人の気配がなく、照明もついていない。ミモザもほとんど散ってしまっていた。
写真だけ撮って帰ろうと私がカメラを構えたその時…。
「あらっ…」
と、後ろからやってきたその人は…ひなぎくきつねのオーナーさん!!
ものすごい偶然の再会だった。しかも、その日の朝オーナーさんのご主人が、共通のお友達Kさんに連絡を取りたいとしきりにおっしゃっていたそう。私がひなぎくきつねに行こうと思ったのもその日の朝。しかも、私はKさんの連絡先が変わったことを、先日ひなぎくきつねの夢をみたことによってKさん自身から聞いたばかりだった。
オーナーさんはすぐさま私をひなぎくきつねの中に入れてくださいました。すごくひさしぶりですごくなつかしかった。近況報告をしあったり、私の夢を伝えたり、あっという間に時間が過ぎました。またみんなでお茶できる日がくるといいな…。