イタリア・フランス回想記（２００３年１２月２７日〜２００４年１月１日）vol.２９です。
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豪華な部屋のバスルームはやはり豪華だった。大理石の壁面に白いタオルが映える。
友人は大喜びで、今夜泡風呂にするから入ってるところをデジカメで撮ってと大変浮かれていた。
い、いいけど、とりあえず街に出てみないかい？
ホテルを出て歩いてすぐのところにフェルマータがあった。フェルマータと言っても、ローマのそれ
とは違う。
ここはバスもタクシーも消防車でさえ水の上を走ってる。
だいぶ暗くなっていたが、時刻表を見ながら、ムラーノ島行きの水上バス乗り場を探した。
水辺ということと、雨がぱらついていたこともあり、とても寒い夜だった。
そんな時にムラーノ目指すのは無謀な気もしたが、お願い行きたいと友人にわがままを
言って付き合ってもらうことにした。
そして暗い中、二人でバスに乗り込んだ。
人は少なく、少し不安ではあったけど。
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