イタリア・フランス回想記16です。
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友人はワインで酔っぱらってそのまま寝てしまっていたらしく、朝私が目覚めるとバスルームから出てきた。支度してこの日まず向かったのは、バチカン市国!パスポートなしで入国できてしまう手軽さがいいね!
まずはバチカン美術館から行ってみよう。到着すると観光客がいっぱい。私たちも列の端を探して並んだ。いつぐらいに入国してるのかとても気になった。
「ねえ、もう私たち入国してる?」
ローマとバチカンの境界線のわからない私は友人に何度もしつこく聞いた。
「ねえ、もう入国した?」
私があんまりしつこいので、友人はもう入国してるんじゃない、とてきとうに答えていた。
美術館内に入れて、鑑賞しながら奥へ進む・・・ここは展示してあるものだけじゃない!!建物自体が美術品なんだ!!!壁画や天井の装飾を見たときに驚いた。そして、今この時点ならまちがいなく入国できてる事実にも感動。
しかも、小学校とか中学校とかの教科書に載ってたものが目の前にある。友人は、へびにからまれてもがきくるしんでる人の石像をみて、感動に打ちひしがれていた。私はあの美術品の名前さえ知らないよ。でも見たことはある。教科書と目の前にある実物の計2回だね。
「最後の審判」が展示されてる間に入ったときは圧感だった。写真撮影は禁止。目に焼き付けてきたけど忘れた。でも、人物が生々しい絵があって、生きてる人間がそこにいるみたいだった絵のことはよく覚えてる。でもその絵の名前忘れた。
美術館からバチカン宮殿へ移動。宮殿内を見てまわり、バチカン広場へでるとクリスマスツリーがあった。ツリーのとなりには人形がいる小屋が・・・。大掛かりな飾りつけをあっさりとやってしまう。こちらではナターレってすごく大切な行事なんだなあと改めて思いました。噴水もあって、やはりバチカンでもピアッツァと噴水はワンセットなんだと思いました。
さて、バチカンを出るぞというときに、馬を発見!なんと観光用の馬車なのだった!
出口を通過していると、ローマにきて初めてジプシーを見てしまった。地面に座り込んで、下をむいて、お祈りのようにしている。ジプシーを見たのは後にも先にもこれ1回きりだった。でも観光客の目ではまぎれているジプシーを見分けることがでいないだけかもしれない。
次回は「昼のサンタンジェロ」です。