ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*ナボナとトラットリアとカメリエレ

hotakatachibana2006-12-20

イタリア・フランス回想記13です。


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小道をしばらく行くと、なんだかよさそうなリストランテを見つけた。小さいけれど、きちんとしていて、雰囲気もいい。でもとりあえずナボナへということで通り過ぎた。

角を曲がって、進むともうそこはナボーナ広場!あっというまに視界が開けた。トレヴィもそうなんだけど、ローマの噴水があるピアッツァって、予告なしに突然現れるみたいに存在しているの!まだ着かないだろう、なさそうな雰囲気だし、と思って歩いていると、もうそこにあるの!あの素敵な驚きはローマだけ。


ナボーナ広場はナターレの賑わい。トラットリアがたくさん立ち並び、風船もった人、何かをくばってる人、仮装してる人・・・。移動メリーゴーランドもあった。のるー!!ナボナがぐるぐる回って、それ眺めてたら座るの忘れた。


そしてあの噴水!噴水の中の石造りの人々は、手に持った壺から水を絶え間なく流し続けたり、口から水吐きだしたり、なかなか大変そうですね。


一通り、広場をぐるりと歩いてから、手ごろなトラットリアに入った。オープンカフェ
スタイルで、テーブルとテーブルの間にストウブがあった。それもオーバカナルのみたいな。


メニューを見てたらカメリエレが来たので、オーダーを済ませる。お料理がきて、おいしかったけど、お店の雰囲気とかも含めてあたりはずれのない感じなのかも、と思った。観光客むけっぽかった。でも最初から最後までほとんど同じカメリエレが給仕してくれたので、チップを渡そうと思った。


すると友人は驚いて「渡すの?!」と言った。そしてさらにいったいこの国を出るまでにいくらチップを払うのだろう、ともつぶやいていた。

支払いを済ませ後、カメリエレにチップを渡すと、カメリエレ大喜び!!!だった。「私だけが渡すから」と言ったけど、けっきょく友人もチップも渡していた。おかしいのはその大喜びするカメリエレを見て、友人がなぜかとてもくやしがって、「あのカメリエレ!!」と言っていたこと。しかもホテルについてからもこのカメリエレのことを言っていた。さらに翌日のサンタンジェロでも言っていた。帰国してからも言っていた。なにかがよっぽどくやしかったのだろう。


夜ご飯も済ませてナボナ広場を出ると、テヴェレ川の方へ抜けて、歩いた。


次回は夜のサンタンジェロ城です。