屋久島日記39です。
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茶房に入ろうとしたらやってなかった。
はなれに行ってみるとお店の女性が出てきて、「時間決まってないんですよー」と言いながら茶房を開けてくれた。中に入ると、アトリエでもあるらしく作品などが並べられていた。
「コーヒーとグリーンティーしかないんですけど」じゃあじゃあグリーンティーで。
木目の美しい中央のテーブルに座って地図を広げた。うーん・・・地図ではすぐそこの道がデイリーへ続いてるんだけど、いったいどうなんだろう。
「すいません、そこの道からデイリー工場に行けますか?」その女性がお茶の用意をしている時にきいてみた。
「デイリー工場?さあ・・・」やっぱり違うのかな。
するとアイスグリーンティーがやってきた。一口飲んで驚いた!なんて…なんて…。なんておいしいんだろう!言葉に表せない味!!感激のあまり地図をその女性にまかせ、私はアイスグリーンティーに集中した。ただ緑茶だけなのに、素晴らしい味だった。さらに、添えられた黒糖をかじり交互に飲むと絶妙だった。あんなにおいしい緑茶を飲んだのは生まれて初めてで、一口ごとに感動した。
「それ屋久島産のお茶なんですよ。あまり知られてないんですけどお茶どころなんですよ。」
緑茶は静岡より屋久島がいいと思った。全部飲み干して泳ぐ気が満ちてきたのでお代を払おうとしたら、その女性が貯金箱のようなものを出し、
「おこころざしを!」
なんでも料金は客の方が決めるとのこと。素敵!
そしていろいろ話し合った結果、川へつづく道はそこしかないという結論に達したので、デイリーへ行けると信じて茶房を後にした。