屋久島日記31です。
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またどこかに猿が潜んでるかもしれないとびくびくしながら先を急ぐ。猿は好きだが突然の出現がこわい。そして絶叫してしまうので、猿の心臓にもよくないと思う。
少し行くとくぐり杉につきあたった。これってくぐったら頭よくなったりするのかなあと思った。でも私はせいぜい頭ぶつけるくらいだろうと思ってとにかく先を急いだ。
白谷小屋の見える場所を通り過ぎ、どんどん進む。すると、だんだんと、不思議な空気が満ちてきた。それまで通ってきた森は、人がいないエリアでもどことなく安心感のある、親しみのような空気が流れていたのに、そのあたりはどこか近寄りがたい、厳格な空気が流れていた。そして、気づいたらもののけ姫の森にいたのだ。