ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

*屋久島灯台へ

hotakatachibana2006-08-15

屋久島日記15。


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降りてきた道を引き返して道路に出ると、車に戻った。引き返して走っていると、道路の端に猿が出現。ガイドの人が猿がいることを私に教えてくれ、そっと車を止めてくれた。さっき来るとき、「屋久島に来て猿を見ないことはない。出会わないとしたら日頃の行いがよっぽど悪いか何かだ」とまで言ってたので一安心。さらに私は車のてっぺんから顔だけ出して


「猿がいますよ!!」


と車内に告げた。そんなの見ればわかるさ。私のその声で、猿たちは一気にザザッと逃げて行った。

また写真を撮り損ねた。

この猿の訪れを告げる発言はいらないと思う。この日以来、私の無駄な発言は禁止である。



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猿が去ったので、また走り出した。次は屋久灯台を目指すことになっていた。少し行くと、私はまた

「猿がいますよ!!」

これは無駄な発言ではない。また車を止めてくれたので、てっぺんから顔だけ出して、写真を撮ろうとしたらデジカメの電池が切れた。携帯で撮ったら、撮れたには撮れたけど、撮影者の目で見ると猿がいるのに、他人の目で見るとただの草むらだった。削除ー

両脇にいる猿を見ながら灯台目指した。



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少し走ると脇道があり、そこを進むと灯台に到着。先客がいて「あの人はガイドですか」と私に聞いてきて、遠くに見える島のことを知りたそうにしていたので、「あれが硫黄島であれが竹島、遠くにうっすら見えるのが本土」と私が説明を。でもいちおうガイドの人を呼んできちんと説明してもらった。私の知識はたったさっき一湊までの車の中で覚えたインスタントなものである。


潮風にばたばた吹かれながら、灯台の回りをぐるりと歩いて車に戻った。本物の灯台を間近で見たのはこれがはじめて。ずっと前から灯台には不思議な印象があって、世界中どこの灯台でも、無人か人がいるかにかかわらず、灯台自体がまるで意思を持ってるみたいで不気味だった。

ここの灯台屋久島にある灯台のなかで最も古い灯台で、100年くらい前に完成。白く乾いた美しさが、やっぱり不思議な印象。