ぽとりと落ちたノスタルジア

最近の日記は数年前の日記を書いている。時々リアルタイム日記を挟みます。

姑職場4・常識的な居場所

この部署、もう一人責任者がいまして。
そのもう一人の責任者というのは、
贔屓する傾向のある責任者よりもだいぶ年上で、やはり女性。



ある時このもう一人の責任者と一緒に仕事する日があって、
その合間にあらたまって話し始めたから何かと思ったら
この人がこの会社に入社したばかりの頃の話だった。



「もし歳をとった時に、自分の居場所がないのは嫌だなと思ったの。それからはお金貯めて、家買った。」













サッパリわかりませんけど•••?!






たぶん独り身で歳を取ったら何にもない人生だと思ったから家が欲しくなったって意味だと思うけど、
家だけあっても人生どうにもならないよ?!
むしろ持ち家なんかない方がいいと思えるくらいなんだが!
それ居場所とちがくない?!



•••って当時も今も思った。



たぶんこの人の考えでは、結婚したら人として得るべきもの全部得てるという認識で
居場所もある人生ってことなんだろうけど、
世の中には、得たいものをほとんど満足に得られないから
せめてお金も含めた資産を得よう、結婚だけはしよう、みたいな人も多いよ。



それに、年を取ってからの居場所の心配をするくらいなら
現状のままで何かをし続けるというのはやめた方がいいし、
そもそも誰かの為に価値ある存在でい続けるなら
そんな事考えてる暇ないと思うんだけど・・・?!


それに、
結婚してても居場所がない人も世の中にはいるよ?!
たぶん•••。




そもそも普通の人が持てる持ち家って、資産としてもかなりイマイチ。
この責任者の人は仕事辞める気も引っ越す気もなかったんだろうし、
実際何十年と辞めも引越しもしなかったけど、
どうなるかわからない状況という意味でも
自由を効かせるという意味でも賃貸の方がいいし、
住み始めた時点で資産価値が下がってくものを所有するのはどうかと思う。



ちなみにこの責任者の人、本人の若い頃の予想に反して結婚して家庭を持っていた。
はっきりとは言ってなかったけど、たぶん自分で買った家にそのまま住んでる。それはそれで珍しい。



ちなみにこの責任者の人、話す機会があるごとに私の事を結構常識あるわね、みたいに毎回意外そうに言っていた。
たしかにいろいろと至らない事もあったけど、
この人一体最初はどんだけ私の事非常識だと思ってたんだ。




この責任者の人、職場の一部の人達が常識なくてほんと困る、とげんなりしていた。


それは常識がどうこうというより、性質がおかしいと思うんだけど。
おかしいと思える人達でも仕事はちゃんとやるし皆と仲がいいから、
辞めさせるという展開にはならなそうな人達と職場だ。



この責任者の人、もう一人の責任者の人とは違う感じの意味合いで面倒見がいい人だったけど、
この職場で新卒からずっと何十年と働いてて、他で一切働いた事ない人。
こんな職場で問題なくずっといられて、ここしか知らないって、もうそれだけでまずいと思うんだけど。




当時すでに、サラリーマンだからって一生安泰じゃないという思想はあった。
あったけど今ほどじゃなかった。
だからまだ世の中全体として一つの職場にしがみつこうとしている風潮がある様に思えた。
ここの職場はそれとは少し事情が違うんだけど。
(これはまた別の日に書こう。)



皆、その職場でだけ通用する性質を身につけ、
その職場でだけ通用する人間関係に安心する。
私これ当時からおかしいと思っていた。



会社員が必ずしもだめって事じゃない。


ただ、一つところでずっと居られたっていうのは、
全く変化しなかったと言う事だ。
そこの枠にずっと収まり続けたとも言える。



私にはそれが人間としてかなり不自然に思えた。



なんらかの成長や発展の可能性のある人なら、
一つのところで何年も働き続けるのは相当苦しい。
私は経験者なので、それがどれほどの苦しみかよくわかる。
それなのに何十年と同じところでいられるというのは、
もう何も考えない様にしていたとしか思えない。



会社員が自分に合っているなら、転職でも転職場でも必ず合う会社はみつかると思う。
年齢が上がってくるとたしかに難しくなってくる。
年齢的に難、と思われたとしても
ひとつの業界で長く正社員やってた様な人なら
同業界内でスライドする様に転職するのは不可能ではないと思う。
雇用形態問わないならなんだって出来るしどこへだって行ける。
自信があるならフリーランスだって出来るし、能力や才能があれば起業したりも可能だ。








この家買った責任者、
普段はとても穏やかな感じの人だったけど、
なんらかの自分の価値感と違う人に対しては徹底的に牽制する。
自分の責任者としての権限を超行使する。
私の事はわりと好意的に受け取ってくれてたけど、
他の人への接し方見ててなんか偏りのある人だなと思っていた。




ちなみに私を閉じ込めた先輩談によると、
贔屓傾向のある責任者がいままでで一番いい責任者だそうで。

それはたぶん、仲良くする事でかなり融通がきいて仕事もやり易くなるからだと思う。
家買った方の責任者の人は、不真面目で常識のない人に対して全く融通が効かない。
でもそこまでうるさくも言わず諦めているところもあったけど。


この贔屓傾向のある責任者の前任の責任者や、
その時この部署にいたかつての先輩達はほんとに酷かったそう。
なんか最悪だな。
改善してこれなの、ってその時思った。
私を閉じ込めた先輩達とその同期の先輩達が仲良く結束してたのって、そのさらに前の先輩達が酷かったからか。
でも、程度の差があるだけで同じ要素を引き継いだんじゃないの?って思ってしまった。



なんで私にそんな話してきたというと、
私が贔屓傾向のある責任者が気に入らないんだと思ってるからの様だった。



気に入るとか気に入らないとか以前に、
ふた回り近くもキャリアも年齢も離れた子達と一緒になって嫌がらせしたりする人どうなのって事だ。
しかも責任者という立場でもあるのに。
この職場の人達は、そういう事が分からない人達の様だったので黙っていたけど。



たしかに仲悪かったりお互い無関心過ぎるよりは仲良くしてる方がいいけどさ。
こういう職場の場合は、特に責任者という立場の場合は特定の人とくっつくべきじゃない。



全体を見渡して、どっかこじれてるとこがあったら調整に入ったり、
何かあったら双方もしくは多方面から話を聞くのが本来の状態。
その時の為に偏りのない視点でいる必要がある。ある意味孤独。



この贔屓傾向のある責任者はそういった孤独には耐えられないと思うし、
どっちかというといい人間関係の中で人に好かれるみたいなタイプじゃないから、
どんな子でも自分を慕ってくれたら甘くなるんだと思われた。






しばらくして、まずは家買った責任者が人事異動で他部署へ行き、その後まもなく贔屓傾向のある責任者が異動となった。


贔屓傾向のある責任者とは、その後二度と会う事なく私は辞めたんだけど、
家買った責任者とは、業務の都合で辞めるまで毎週顔合わせてた。と言っても特別仲良くはなかったけど。

つづく。

姑職場3・緩衝材

このおかしい職場の上の人ももちろんおかしい。

この部署の責任者の人は、
私を贔屓しようとして私に丁重にお断りされて機嫌悪くなっちゃって。



そんでその事に対して、私を閉じ込めた先輩も結構頭に来てたみたいだった。
この先輩、自分は苦労して責任者の人との関係性を築いたのに、
私は責任者の人の方から声かけてもらえて、
しかもそれ蹴ったというのが相当気に入らなかったらしい。




この事により、この責任者の人とこの閉じ込め先輩とその同期の先輩達の結束がより強くなっていた。




そもそも、皆で協力して平等に仕事しようという思想の職場なのに、
贔屓しようとしたり贔屓されようとしたり、
言ってる事とやってる事が違いすぎる。



なんかとんでもない職場だな。


そんなとこで仕事してた私まじ勇者。




ちなみに、この職場で最も姑気質だった人は女性の先輩達じゃない。
(女性の先輩達もすごかったけど)



ある男性の先輩がいて、この責任者の人と同い年。ただ、役職はなし。



この人がとにもかくにも姑。
この職場で最上級品だった。



男の人が姑って、ありえるのか?
って思ってしまうけど、ありえた。
実物を目の前にしてたからな。



この人、比較的誰に対しても姑だったけど、
特に私に対して酷かった。


誰からも尊重されない人ってこんな風に承認欲求が強くなって
時に自分を認識してくれる優しい人を求めて迷惑な存在となる。



職場の人のほとんどが皆この人の事を変な人認定していたし、嫌ってる人とかもいた。


噂では、この会社の中のどこかに業務委託で入っていた全く別会社で
もとは働いていたけどクビになって、
なんらかのいきさつがあって、
この会社のその部署に雇われなおされたとの事。


私は興味なかったんで、適当に流していた。



私の同期の物腰柔らかで常識的な男子は
この姑男性の事を本気でおかしい人だと思っていて、
この人らしくなく嫌悪感が隠しきれてない時さえあった。


ある時この同期男子が、この姑男性の私へのしつこい態度を
見かねたのか心配して「大丈夫ですか•••?」って声かけてくれたの。


たぶん、必要であれば上の人に言いましょうという意味でもあったんだろうけど、
この同期男子に対して私は当たり障りない対応をして
失礼にならない様にだけ気をつけた(親切心で心配してくれたと思うので)。
ちなみにこの同期男子は非姑。


私は、この職場のどんな人とでも、
どんなに仲良く会話出来たとしても、
たとえ利害関係が一致していたとしても、
あんまり特定の人とくっつかない様にしていた。


こういう職場の場合は、くっついたところから腐っていく。


それくらい危険な職場と認識していたし実際危険だった。



それにこの姑男性に関しては、
あんなに皆が迷惑してる存在なのに、責任者の人が知らないはずはない。
ていうか責任者の人達も確実にうざいと思っている。
それでも本人に注意していないんだから、言っても無駄じゃないだろうか。








そんなある日の事、責任者の人に私が呼び出された。




普段は主に個人面談とかで使っている来客用の小部屋に入って二人で向かい合って座ると、
いったい何の話かと思ったらこの姑男性についてだった。



この責任者の、あの人うざいよね!という同意を求める切り口で会話は始まった。
私は、はあ、そうですか•••と適当に流していた。



何が言いたいんだろう。
わざわざそんなくだらない世間話する為にこの部屋とったわけでもないでしょうに。



たしかにあの人はいろんな意味ですごいけど、そしたら他の人だってそうだし、究極この職場自体そうだ。
在籍しつづける気なら不満を言っても仕方ないし、職場で不満を言うくらいなら辞めるわ。って思っていた。



この責任者の人は、どうしても私から姑男性への不満を引き出したい様だった。



つまり私からの申し立てがあったという名目で姑男性へなんらかの対応がしたいという事だ。




この職場の責任者の人達って、基本的に自分の決断で何かするという事がない。
トップダウンにしろボトムアップにしろ、誰かから言われたという事実がないと動かない。
たぶん、責任をなるべく回避する為の癖がついてるんだと思う。責任者なのに。



本来であるならば、呼び出してサシで話さなくてはいけないのは私じゃなくてその姑男性だ。
その時点で論点がずれている。





この会社の特徴として、部署の一般社員の人達と会社の偉い人達の間に挟まれる形で部署の責任者の人が存在していた。




つまり緩衝材




それなのに、なんにも緩衝されてる感じがしない。
しかも責任を回避するために一般社員を呼び出して出汁にする為にわざわざ面談までする。


結局この責任者の人は、私から得たい成果を得られずに面談を終える事になった。




問題はその後。


やたらとこの姑男性と私が一緒に仕事する様に勤務編成が組まれる様になった。最悪なんだけど。



勤務内容の編成は、この責任者の人が組んでいた。
これ•••嫌がらせじゃないか•••?


まあどうでもいい。
この責任者の人となんてこれ以上話す必要ないし
嫌がらせだったとしても屈しない。


姑男性は私と一緒にいられて幸せかもしれないけど、
私は興味ないんで、いつも通り仕事するだけ。



あんな職場で正気を保っていた私まじ賢者。

つづく。

姑職場2・喜劇

実はこの姑気質の職場、当時知人の紹介で入ったとこだったんだけど、
その知人がこの会社の偉い人と知り合いだったらしい。



それで
当時ちょうど仕事探してた私に、やたらこの職場を推してくる。
私が自分で仕事探ししようとするとやたらと必死になって妨害してくる。




その理由はこの職場に勤務してみて気付いた。
これ意味深エピソードだから、そのうち日記にしましょう。




当時のこの知人、
あまりに熱心に進めるし、
会社の規模とか待遇もわりとしっかりしてるし、
とりあえず入ってみる事にしたの。



そんでこの知人、やたらとその偉い人の事も推してくる。
何かあったらその偉い人に言うように、と相当念押しされた。
つまりその偉い人を切り札に使う様に誘導してきてたんだよ。


私これおかしいと思った。
そこで勤務し始めたら
一介の従業員でしかない私が
何かあったからといっていきなりその偉い人を頼るのは普通に考えてありえない。


だから、その偉い人の存在すら普段忘れていて、
先輩達の在庫品持ち帰り事件の時も
その切り札とやらを使おうという発想にすらならなかった。
私はこの切り札とやらを入社してから辞めるときまで使う事がなかった。



ちなみにこの知人、
いろんな意味でダメな人。
それは最初からわかっていた。
でも、それとそこの職場とに因果関係はないだろう、
と思って、どういう職場かは実際に働いてみないとわからないと思っていた。


勤務してみて気付いた。
ダメな人が紹介する職場は
やはりダメな職場です。


これに懲りて、
そこ辞めた後は二度と誰かの紹介とかで
仕事見つけないようになった。

紹介してくれる人にもよりそうだけど、
私はすっかり懲りてしまった。


この知人とはその後連絡絶った。






私、ここの職場辞めるまで結構時間かかった。


その間、この職場のありとあらゆる人見てて、
どうしたらそうなってしまうのか全く理解出来ない、という事が多かった。


昨日の日記に書いた、職場の在庫品持って帰る先輩達もそうだけど、
特にその中でも私を閉じ込めた先輩とその同期の人達数人が一番最悪だった様に思う。


その先輩達は全員違う系統の人達だったのに、同期同士仲良くやっていた。
その先輩方、皆私とも仲良くなりたかったらしいけど、
私はなんで仲良くしなきゃいけないのか不明だったので、
特に好意的に接したりはせず、先輩•後輩としての距離はしっかりとっていた。



その中で、こんな人見たことないというくらい異様なものを感じる先輩がいた。



その人(女性)、死んだ魚みたいな目をしていた。
私はそんな人実在するんだ、と当時かなり驚いた。
そして常にイライラしてて、機嫌悪い。
何かあると周りに当たり散らす事もあった。


ていうかその職場の人達って一部の人除いて皆基本怒ってたんで、別にその人に限った事ではないが。



そんな人達ばっかりだと、余計私は浮いてしまう。



「橘さんって全然イライラしないね。優しいし怒る事あるの?」


これはしょっちゅういろんな人に言われていた。



毎日毎日仕事中ずっとイライラしてる方が異常だし、
この職場の人達みたいに怒ってばっかいる方がへん。
しかも、
私は周囲の人が雰囲気で勘違いするだけで、けして誰にでも優しい人じゃない。



で、そのひときわイライラして機嫌悪い先輩だけど。
この人と同期の、私を閉じ込めた先輩とは違ったタイプの厄介な人だった。



この先輩が本気で人をいじめたら、相当高圧的で相当性格の悪さ全開で相手にダメージ与える事が出来る。
結構頭も回る人だったんだよ。
職場の様な狭い世界で敵に回したら相当手強い。



私と同じ仕事してた同期4人のうちのわがままな女の子が、
何かのタイミングでこの先輩は相当やばいと気づいたみたいで
急に仲良くする方向性で接していた。



そしたら、この先輩がその同期の女の子の事をベタ褒めするようになっちゃって。



こういう先輩、懐に入ると相当よくしてくれる。
同期の女の子の変わり身の速さには驚いたけど、
本人の自由なので、お好きにーと思っていた。



私はというと、絶対に仲良くしたくない。
私はこの同期の女の子よりも先に、
この先輩が相当危険だという事は気づいていた。



でも、なんの魅力もないどころかむしろ人に好かれない、
あきらかにこの職場以外のコミュニティでは生きていけなそうな、
しかも死んだ魚みたいな目をしてる人間とかかわりたくなんかないんだよ。


しかもこの先輩、なんとなくそれまでの人生で人から愛情あんまり受けてきてない様な感じがした。
こういう人だから愛情受けれなかったのか、
愛情受けれなかったからこういう人になったのかはわからない。
可哀想に。でも多くの人が嫌なものは私も嫌なんだ。


実際その先輩、職場でも皆と仲良くしているようでいて実は誰からも好かれてなかった。


この職場の人達、
表面だけ仲良くするんだったら、いっその事普通に接すればいいのに。
本人も職場だから表面だけ仲良くしてもらってるだけで
ほんとは自分に難があるという事に気づかないのはなんでなんだろう。
気づいてるけど認めたくないとかかな。



私が好意的に接してこないと気づいたその先輩は、私へのあたりが強くなった。
予想通りだけど、仕事やりづらいよね。(←結局敵に回した)


あんな先輩とずっと一緒に仕事してたなんて
私ある意味勇者だな。



私を閉じ込めた先輩やこの相当厄介な先輩、この人達の同期は他にもまだ数人いた。



一人、比較的話しやすい先輩が混じっていた。
この先輩達の中で、一番マシだったけど
、基本やっぱり他の人同様イライラしてる。
そして仕事の教え方がかなり雑だった。



この先輩にマンツーマンで仕事教えてもらったら、
後になって実はあれも聞いてないこれも聞いてない、
ということばっかりだという事が判明して相当困る事があった。


これは意地悪とかじゃなくて、この先輩の価値観というか、性格。
なんで自分がそこまでしてあげないといけないんだ、みたいな考え方。
だから教え方がてきとうで雑になる。


私の同期の一番善良でおおらかな性格の女の子がこっそり教えてくれたんだけど、
この先輩は誰に対してもこうだったそう。
私にだけというわけでもなかったらしい。


それなのに私がこの先輩を比較的マシだと思ったのには理由があるの。


この職場の人達って、うまく皆に馴染んで仲良くしてる人は難ありでもOK。
そうじゃない人はちゃんとやっててもダメ、みたいな考え方が極端にある人達ばっかりだった。
だいたいどこの職場でもこういった傾向は程度の差はあれあると思うけど、ここの職場はかなり極端だったと思う。


私はあんまり世渡りうまい方じゃないし、
おかしい人とはどうしても仲良くなれなかったけど、
ここの職場は皆仕事だけはきちんとしてたから、 
そこは私もちゃんとやろうと努力してたんだ。


そしたら、その仕事の教え方雑な先輩が、
私の事をよくやってるってかなり真剣に褒めてたみたいで。


この職場の人達って、自分達と仲良くしてる人間以外は絶対褒めない人ばっかりだったのに、
この雑な先輩だけは違った。
目が相当本気だったので、ほんとに心から褒めてくれてたんだと思う。


で、この雑な先輩が、私を閉じ込めた先輩に
嫌がらせするのやめて認めてあげたら、みたいな事をかけあってるのみてしまった。



そしたら、私を閉じ込めた先輩、
「そんな事したらうちらの立場がなくなる。」
って言ってた。






これは喜劇なのかしら。






立場って•••。
そんなもの私の存在の有無にかかわらず、
人を閉じ込めたり職場の在庫品持ち帰ったりする様な人間には最初からないんじゃないだろうか。



ちなみにこの先輩方二人は同期なだけあって、普段から仲良くなんでも言い合える感じではあった。
でも、雑な先輩の方が他の同期の人達に合わせてる感じはした。
まあこんな職場じゃそうなるよな。
それに、あんな人達と同期って、不運でしかない。



ちなみに私がこの雑な先輩をまともだと思ったのは、
あきらかに浮いている私の事を本気で褒めてくれたからだけじゃない。


例の常にイライラして機嫌わるい厄介な先輩(この人も同期)の事を、気持ち悪いって言っていた。




これは正常な感覚だと思う。





それなのに同じ職場の同期というだけで仲良くしなきゃいけないなんて相当大変だったろうな。





ちなみに私を閉じ込めた先輩は、在庫品持ち帰りに対する警告が周知された際に
陰で「誰が(上の人に)言ったんだよ•••。」って他の人と話しながらイライラしていた。
反省とかもないのか。




こんな人ばっかりなのに、そんな人達を仕事仲間として受け入れているこの職場がほんとおかしいと思っていた。
そもそも上の人達もおかしかったんだけど。


ちゃんとした人もいっぱいいたけど、その人達はなんで違和感感じないのか相当不思議だったよ。
ていうかそこが一番納得出来ないとこ!



私は同じ空間にいただけで相当気分悪くなってたのに•••!


つづく。

姑職場1・密告

最近私が日記で
姑姑うるさいけど、もちろんネガティブな意味で使っている。



ちなみに姑気質の人達、昔いた職場の人達だったんだけど、
今考えてもやっぱりいろいろおかしかった(再ネガティブ)。


仕事の仕方の違いなんてほんとはどうでもいい。
そんなのこちらが合わせればいいだけだ。


それより姑気質と一言で表せない、
そもそも若い人や男性もたくさんいた。
全体的になんとも言えない人達ばかりの職場だった事が今でも微妙な気持ちにさせられる。



あれは私がそこの職場に入りたての頃。


ある先輩が、職場の在庫品の2ℓのペットボトルのジュースを
帰り際にバッグに入れてそのまま退勤してるのを見た。


その在庫っていうのは、職場で使っているものであって持ち帰る必要はないし
そもそも社員の為のものではない。


もともとその先輩が持ち帰る為に準備されてた1本だったのかな?と思ってその日は特に深く考えてなかったの。



でも、その後も勤務が被る度に
その先輩が当たり前の様に在庫品の未開封のペットボトルを
持ち帰ってるのを目撃してさすがにおかしい、と思い始めたのね。



職場の在庫を私物化してるんじゃ•••
でも決めつけてかかって実は違ったらかなり失礼だし、
もしそうだったとしても何か理由があるのかも•••
と思ってしばらく様子見してたの。



ところがある日、この先輩と別の先輩が

「あの人、言いつけたりしないかな。」
「あの子は告げ口とかしないよ。陰口とかも一切言わないし。」



って話してるのを聞いてしまった。
ちなみに先輩方の言う「あの人」「あの子」とは私の事だと、
前後の会話から分かった。




そしてこの会話から、この先輩が職場の在庫品を私物化して
しかも持ち帰ってるという事を確信してしまった。




この在庫品持ち帰ってた先輩は、先月書いた日記に登場した私を閉じ込めた人なんだが。
普段から素行が悪いと思ってたけど、ここまでとは思ってなかった。



この人と話していた別の先輩は、私の事を陰口言わないどころか噂話にも参加しない変わった子だと常々思っていたみたいだけど、
それはちゃんとした職場なら普通の事だし、
そもそも私が告げ口するかしないか以前にその在庫品持ち帰ってる先輩をとめてって話だ。


証拠となる会話きいてしまって、確信してしまったので、
上に報告した方がいいと言う事になるけど、ふと冷静になった。
ここの職場、なんともいえないおかしい感じを最初から感じていた。



しかも私にはなんの権限もない、しかもわりと来たばかりの人だし、
そんな私が言ったところで揉み消されるかもと思った。



実際、そこの部署の責任者の人と
この在庫品持ち帰ってる先輩はすごく仲良かった。



その責任者の人、結構贔屓する系統の人で
私の事も贔屓しようと持ちかけてきた事があったんだけど、丁重にお断りした。
そこの職場において、その持ち帰ってる先輩と私のどちらが有利な立場かというのは言うまでもない。



そもそもこの持ち帰ってる先輩は私に見られても平気だと思ってるから
何度も目撃されても毎回持ち帰ってるわけで、
話してたもう一人の先輩も私が密告ですらするわけないと思ってる。
私の事を完全になめている。



権限がないって、弱いって、なんて宜しくない事なんだろうと思った。
いっその事こと告発してやる!!



しかし、さらに別の先輩も持ち帰ってた。


そのさらに別の先輩は、私を閉じ込めた先輩や一緒に話してた先輩と違って
優しくて上司にも信頼されてるきちんとした人だったからすごい驚いた。


でも•••そういえばこの先輩って誰とでもよく話して同調していく様な人だったなと思って、
さらに私を閉じ込めた先輩ともよく話していた事を思い出した。



あんなにしょっちゅう話してたら、考えとかうつるでしょ。



誰とでも仲良くして調和している人って、職場から見たらありがたい人なのかもしれない。
でも、こういう風になっちゃったら、もう何がいいのかわかんないよ。



この先輩達は極端な例だけど、職場で誰とでも仲良くするって、必ずしもいい事じゃないと昔から思っている。






で、報告どうするかだ。
私だけが知ってるわけじゃなくて、
他にも気付いてる人いそうだな、とも思ったんだ。
だって一つの部署だけでもあんなに社員いっぱいいて、しかもあんなにしょっちゅう持ち帰ってたら、誰かしら気付くでしょ。




同期に相談してみる•••?

私、同期の子達とも特別仲良くなかった。


一人、話しやすい女の子がいたけど、その子はおおらかな性格で他人の悪意とかにもあんまり反応しない、
何かあっても明るく受け流す感じの子だったの。
しかも、同期の中で一番クセがなくて善良な感じがした。
気付いてるにしろ気付いてないにしろ、こんな重しを背負わせるのは気が引けた。



もう一人女の子がいたんだけど、この子は結構わがままで
自分の中での快•不快がハッキリしてて、
相手に歩み寄ったり自分と価値観の違う人の立場に立ったりという事がそもそも本人の中で選択肢として存在していない、そんな子だった。

後に思いやりのある感じに丸くなったけど、
この当時はまだ物言いとかキツくて会話してると怒られてる気がしてくる、そんな子だった。
話が通じない予感しかしなかった。
しかもこの子、そんな性格のわりに結構職場に馴染んでいたのでうかつな事は話せない人物と認定。



男子の同期もいたよ。
物腰柔らかで、人当たり良くて常識的だったけど、
がっつり職場に馴染んでいる。それが彼にとって最重要だから。うかつな事は話せない認定。



もう一人同期男子いたけど、職場に馴染んでるだけじゃなくて
チャラチャラしてて何にも考えてなさそう。そもそも無理。


この3人の他にも同期はあと10人くらいいたんだけど、やってる仕事が全然違うのでこの3人とは違った意味で相談しづらい。


つまり同期は頼れないと言うわけだ。
私は悩んだ。
うーん•••。


社外の人に相談するのはどうかとも思ったけど、
どこの会社かリアルタイムで特定出来る場合の社内の事は、
当たり障りないことならまだしも、
込み入った事はやたらと漏らさない方がいいんじゃ
ないかと思ってしまった。



うーん•••。
誰か私より立場の強い人が上の人に報告してくれないかな。
それが一番なんだよ。



そもそも、あの先輩達が在庫品持ち帰ったところで
その時点で誰かが傷ついたりしてるわけじゃない、
在庫もかなりいっぱいあって業務にもすぐには支障ない、
強いて言うなら経費が無駄になってるくらいか。



私、その職場が早々に嫌いだと思ってたので
おかしい社員がおかしい職場に迷惑行為してても
どうぞお好きにーとも思ってしまった。



私は悩んだ末、もう少し様子見しよう、という結論に至った。




そんなある日の事。



朝礼で「在庫品の持ち帰りが見受けられるので、持ち帰らないでください。」という警告が周知された。



誰かが密告した•••。



それ以来、在庫数は厳密にチェックして記録していく事になった。
その担当の人の仕事が増えたけど、
その時から誰も持ち帰り出来なくなったんだよ。



持ち帰りしてた先輩達のうち、
私を閉じ込めた素行が悪い先輩は、まもなく異動になってその職場からいなくなり、
優しくて上司からも信頼されてた先輩も少しして退職してしまった。


もしかしたら他にも持ち帰ってた人いたかもしれない。
だから個別に注意じゃなくて全体へ周知される形で警告となったんじゃないかな。



とはいえ全員が全員こんな人達ではなかった。
しかしここの職場のおかしさはそれだけじゃなかったんだよ。
つづく。